行政書士開業時の事務所

行政書士開業時の事務所

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行政書士開業準備の中でも大がかりで、且つ真っ先にやらなければいけないものとしては「事務所」を決める事が挙げられます。

事務所の形態として代表的なものは以下の3つ。

  • 自宅兼事務所
  • 独立した事務所
  • 共同事務所

それぞれの特徴を挙げてみます。

最も開業しやすい「自宅兼事務所」

この中で最も開業しやすい事務所形態としては「自宅兼事務所」になるでしょうか。

自宅内の1部屋を事務所専用に当て、業務と生活のスペースを切り離し独立性を確保することが必要になりますが、資金的な余裕がないことが多い開業時に追加家賃の必要がない自宅兼事務所はこの点で大きな魅力です。

私と同じように現在行政書士事務所の開業準備をされている方々とご縁あって交流させていただいておりますが、自宅での開業をお考えの方が大多数でした。

私も自宅開業をまず考えましたが、小さい子供が2人いる2LDKの賃貸マンションではとても業務スペースを独立して用意する事は出来ません。
むしろもう少し広い家に引越ししたいくらいですのでこの形態での開業は一瞬で立ち消えになりました。

資金があれば「独立した事務所」

次に「独立した事務所」での開業を考える方が多いと思います。

自宅と事務所を完全に切り離すことで公私のメリハリが付きやすくなりますし、打ち合わせも事務所内で堂々と行えますのでクライアントの第一印象は良いでしょうね。
自宅事務所でクライアントと打ち合わせするのは少々気が引けますが独立事務所ならこの点何ら問題ありません。

デメリットとしては家賃負担と通勤時間。

家賃は目に見えますので損得がはっきり分かりますが、通勤時間も意外とバカには出来ません。片道30分でも往復で考えれば1時間ですからね。ちょっとした仕事なら1時間でこなせてしまいます。
気に入った物件だからと言って遠いところに事務所を借りると業務効率が非常に悪くなります。気をつけましょう。

それともう一つ注意することと言えば「事務所の独立性」。
シェアオフィスやバーチャルオフィスは事務所としては利用できないようです。

私も当初はシェアオフィスでの事務所開設を画策していましたが事前確認で見事に「不許可」となりました(笑)。
シェアオフィス・バーチャルオフィスは家賃的に安く魅力的なんですが、他との共用スペース(オープンスペース)が多く、セキュリティ的に事務所が独立しているとは言えないため事務所要件を満たさないというのがその理由でした。

シェアオフィス・バーチャルオフィスでの事務所設立をお考えの方は注意が必要です。

「共同事務所」は効率が良いが・・・

共同事務所とは他士業や行政書士同士で独立した一つの事務所をシェアすること。
お互いに協力して業務を行えるので効率的な事務所運営が行える形態です。

ただしそれぞれに雇用関係はなく、あくまでも独立した立場=平等の立場での事務所利用が求められるので人間関係を円滑にするのが何よりも大切になってきます。

実は以前、士業ではありませんが私も共同事務所を構えたことがあります。
私はWeb作成、相手はパソコンサポートが主な業務でした。

クライアントの要求・依頼を相互に補える関係だったため相乗効果(シナジー効果)を狙って組んだのですが、ほんの些細なことから関係がギクシャクしてしまい、数ヶ月で私が共同事務所から離れることになりました。

雇用関係であれば上司は物が言えますし、逆に部下は給与のために我慢できることもありますが、対等の立場ではそういったタガがそもそもありません。
余程人間的に合う人同士でないと難しいのではないでしょうか。

以上、代表的な事務所形態3つを挙げました。
それぞれ一長一短ありますので、開業の際にはよく検討して決めることをおすすめします。

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この記事の著者

伊藤 リョウ合同会社代表社員・行政書士・Webデザイナー・ファイナンシャルプランナー(2級FP技能士)

Web関連会社を平成19年に設立。現在まで作成を中心としたITトータルサポートを行っている。
平成25年度行政書士試験に合格(一般知識は満点)。Webと行政書士業の幸福な関係構築を目指し平成26年5月、行政書士事務所開設。
静岡県出身。藤枝東高校・立命館大学産業社会学部卒業。元和菓子職人という異色の経歴を持つ。
既婚。2児の父。趣味はランニング(フルマラソンベスト3時間41分)。

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コメント

  1. 伊藤様
    初めまして。
    東京都八王子市にて行政書士をしております、岡村と申します。

    この度、ブログを拝見し初めてご連絡させていただきました。

    私自身、まずアメブロからブログを開始し、その後事務所HPをWordpressで作成したこともあり、WOrdpress内のブログ機能も併用している状態です。(主に、アメブロは思ったこと等、Wordpressは事務所告知などに使い分けています)

    Web関連のプロフェッショナルである伊藤様から見たらHPは手作り感満載で恥ずかしいのですが、何とかここまで自分ひとりで作ってきました。

    ちょうど、アメブロとWordpressの共存状態に疑問を持ち始めていた所でしたので、伊藤様の記事は大変参考になり、腑に落ちました。
    具体的な効果の程もわからず、やみくもに読者登録をしてみたり、ランキングサイトに登録してみたりしましたが、私よりもはるかに読者数が多い方やランキングでも常に上位の方とどうしても比較してしまい、「自分のブログは何がいけないのか」と自問自答する毎日です。

    いっそのこと、Wordpressに一本化してみようか、と考えています。

    もう少し、伊藤様の記事を読んで勉強させていただき、自分なりに決めたいと思います。

    きっかけを与えてくださったことに対し御礼を申し上げたいと思い、失礼を承知でメッセージいたしました。

    今後も、記事を楽しみにしております!

    岡村

      • 伊藤 リョウ
      • 2014年 4月 09日

      岡村様

      コメントありがとうございます。私の拙いブログにお越しいただき感謝します。

      アメブロとWordpress、それぞれにGoogleアナリティクスのようなアクセス解析を導入して両者を比較してみると一層現実が分かるかもしれません。
      追々これについても記事にさせていただきますね。

      話は変わりますが、サイト拝見させていただきました。
      兼ねてから国際業務に興味があり、実は以前にもサイトを見させていただいたことがあります。
      私も少しずつ英語の勉強を始めておりますが、岡村様のように英語力を武器とするまでにはまだまだひたすらに長い時間がかかりそうです。

      行政書士としては全くの新人ですので色々と勉強させていただくことが多いかと思います。今後ともよろしくお願いいたします。

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